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光の王国第3話–The Shining Kingdom-

 遥香が指差した先にいたのは・・・。
 「せ、先生!?」
 俺たちのクラスの担任である、新城(あらき)先生った。
 「お前らやっと見つけたぞ。ったく心配掛けやがって。」
 と言い、先生はこっちへやってきた。
 「あ、先生だー。俊介、私たち助かったみたいだよー。」
 そう言って近づく遥香に俺は咄嗟に叫んだ。
 「待て遥香!迂闊に近づくな!そいつは偽物かもしれない!」
 何故俺がそう叫んだのか。それは確信からではなく、単なる俺の直感からだ。先生が俺たちの目の前に現れた瞬間、俺の第六感が赤信号を点灯させた。
 しかし、その俺の直感は案外当たっていたようだ。
 「ふふ・・・。ふははは。よく見抜いたな少年よ。そう、我はこの洞窟の長、ゴブリーナだ!」
 「「うっわー・・・しょぼい名前・・・。」」
 思わず二人して突っ込んでしまった。
 するとゴブリーナさんとやらはみるみる顔を真っ赤にした。
 「ななな、なんだと!我の名前をしょぼいと言うのか!」
 「いや、だって・・・なあ?」
 「う、うん・・・。」
 っていうかゴブリーナさんはそれでカッコいいと思っていたのか・・・。
 「ふふ・・・ふふふふ・・・。よかろう・・・我を侮辱した罰を受けるがよい!行け、我がしもべたちよ!」
 『ブヒヒン!』
 ゴブリーナが命令すると、その場にいた数十体のゴブリンが一斉に・・・え?なんか数増えてない
「う、うわあああああああああ!!!」
 「きゃああああああああ!!!」
 そして、ゴブリンが俺たちに襲いかか・・・かか・・・?

――ボンッ――

 ・・・え?
 『ブヒ!?』
 何処からともなくファイアボールが飛んできて、ゴブリンをなぎ倒していった。
 
――どういうことだよ・・・。――

 「誰!?」
 一瞬にしてしもべを蹴散らされたゴブリーナは、鬼の形相で振り返った。そして、そこにいたのは、
 「せ、先生・・・。」
 俺たちの担任、新城義郎(本物)だった。っていうか、この先生こんなにすごかったのか。何に関してもやる気なさそうだったのに、やっぱり教師は教師ってことか・・・。
 「おー。柊も松原も大丈夫だったかー?」
 でもやっぱり・・・頼りないなあ・・・。
 「ええ。おかげさまで助かりました。ありがとうございます先生。ところで、どうして先生がここに?」
 と俺が聞くと。
 「んー?いやたまたま散歩してたら、なんか騒ぎが聞こえたんでな。それで来てみたらお前たちが危なかったから助けた。それだけだ。」
 いや、散歩で洞窟ってアンタ・・・。
 どうやらこの人は、人にお礼を言われるのが苦手らしいな。
 「オイ。」
 ん?あ、すっかりコイツのこと忘れてたぜ。
 「何をお前たちだけで話を進めておる!」
 「ああ、すまんな、ゴブリーナ。でもアンタ、しもべがいない状態でどう戦うつもりだ?」
 という俺の問いかけに対してゴブリーナは、
 「ふん、しもべがいなくとも十分戦えるわ。我は長だと言ったであろう?」
 アーナンカソンナコトイッテタナー。
 「柊、松原、こいつはお前ら二人だけで倒してみろ。授業の先取りとして、模擬練習にするから。」
 ・・・は?今なんて言ったこの教師。
 「ホッホッホ、こいつらだけで我を倒そうなんて、我も舐められたものじゃのう。」
 ・・・いや、相手めっちゃ調子に乗ってますけど?っていうか普通に強いんじゃないの?
 って・・・よく考えたらゴブリーナのやつ、俺たちの準備ができるの待ってくれてるし、そんなに悪いやつじゃないんじゃ・・・。いやでも、俺たちをここに監禁したのはやつの仕業か・・・。
 じゃあ、やっぱり倒すしかないな。
 「火の精霊サラマンダーよ、我が前に玉となり焼き尽くせ、『ファイアボール』!」
 「!?うわあああああああああああ!!!」
 不意打ち成功。奴は完全に油断していたから、これくらいでもダメージになると踏んだが、正解だったようだな。
 「く、この小僧やってくれるな。」
 すると、ゴブリーナは詠唱を始めた。
 「水の精霊ウンディーネよ、我が前に柱となりて噴き出せ、『スプレッド』!」
 ゴブリーナの宣言と同時に、地中から水が噴き出してきた!
 「うわ、うわわわ!」
 噴き出した水によって俺は簡単に吹っ飛ばされたしまった。
 「くっ、風の精霊シルフよ、優しい体で我が身を包め、『フライ』!」
 俺は着地時の衝撃を最小限に抑えるため、シルフの力を借りてたゆっくりと地面へ降りた。
 と、お子を見ると遥香がさっきからずっと下を向いてる。こんな時に何やってんだよ!
 「ほう、上級魔法の術式か。術式も粗いし、時間もかかってるが今のこの段階で使えるとはたいした奴だな。」
 何やら先生が賞賛していた。え?遥香の奴そんなことできたのか?上級術式だと?あれは高等部で初めて習うものじゃないのか?今俺たちは中等部に入ったばかりだぜ?
 なんて疑問を並べていると、遥香の術式が完成したようだ。
 「光の精霊レイよ、我が前に輝き、その光で敵を貫け、『プリズムソード』!」
 「な、そ、それは・・・うぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」
 大ダメージ!
 「まだまだぁ!」

――ズドドドド――

 え、ちょっと待って。プリズムソードって名前の通り「剣」じゃないの?なんで「ズドドドド」って音が出るんだよ!
 「松原のやつ・・・張り切りすぎて目的忘れてるな・・・。」
 確かにやりすぎな気がする・・・。その証拠に相手さっきからピクリとも動いてねーじゃん。
 「ふぅ、気分爽快!」
 「いやまあそれはいいんだけどさ・・・。お前やりすぎ・・・。ほら・・・。」
 俺がすでに屍となったゴブリーナ(だったもの)を指差すと、
 「あはっホントだー。」
 女ってこえぇ・・・。
 と、そこへ先生がやってきた。っていうかずっといたな。
 「柊、松原、よくやった。駄目だったら手助けしようと思ってたんだが・・・まさかホントに倒してしまうとはな・・・。」
 先生はやれやれという感じだった。
 ここで、さっきまで俺が気になってた疑問を先生にぶつけてみた。
 「ところで先生、さっきから気になってたんですけど。」
 「ん?どうした?」
 「あのゴブリーナとか言うやつ、先生が仕組んだものだったりしませんか?」
 「ゲホッゲホッ。」
 あ、やっぱり先生が仕組んでいやがったのか・・・くっそう。
 「え?俊介、それそういうこと?」
 遥香は気づいてなかったみたいだな。ってまあ遥香だしな。
 「要するにだ、俺たちが洞窟に監禁されてたのも、タイミングよく先生が現れたのも、ゴブリーナと戦うときに俺たちに任せたのも、全部先生が仕組んでたんだよ。」
 「ゴホッゴホッ!ゲフンゲフン!」
 「え?そうなんですか先生?」
 先生は必死に隠そうとしてるけど、もうバレバレだよ・・・。
 「ナ、ナンノコトカナー。」
 「怪しすぎるだろう!」
 いかん。思わず突っ込んじまった。
 「先生、いい加減暴露しましょうよ。何故俺たちに内緒でこんなことをしたのか。」
 「柊、いつ俺が仕組んだものだと気が付いた?」
 「俺たちがゴブリーナに襲われかけたとき、先生が現れるタイミングが良すぎて、少し怪しかったですね。その後、俺たち二人に戦闘を任せたのが決定打でした。普通中等部に入ってすぐの生徒が、魔物に襲われてるのにたたかわせはしないでしょう?」
 「なるほど・・・よく見てるな。」
 「むしろ気づいて当たり前かと。」
 「え?え?何の話?」
 一人分かってないやつがいるが。
 「それで先生、なんでこんなことしたんですか?」
 「ここまできたら話すしかないか・・・。実はな、理事長から言われたんだよ。『今年から中等部に上がる柊俊介と松原遥香の能力を見てほしい』ってな。」
 なん・・・だと・・・?理事長が?でもなんで俺たち?
 すると先生はまるで俺の心を読んだかのようにその疑問に答えた。
 「それはだな、お前たち二人が光の精霊『レイ』を感じ取れるからだよ。」
 俺たちが、レイを感じ取れるから・・・?遥香はともかく、俺なんて漠然と感じられるだけで、はっきりと分かるわけでもないのに?
 「柊、レイはな感じ取れないのが普通なんだ。お前は確かにほんの少ししか感じ取れないかもしれない。しかし、それでも一般人と比べれば大きな違いだ。お前には光の魔導士になる素質がある。それだけは忘れるな。」
 「でもそれなら、遥香の方が俺よりすごいじゃないですか。」
 「ああ、確かにそうだ。だから理事長はお前たち二人に興味を持ったんだろうさ。すでにレイを使いこなせる松原と、これから使いこなす見込みがある柊をな。



 その日の夜、俺は自分のベッドの上で昼間先生に言われたことを考えていた。
 『お前にはレイを使いこなす素質がある。』
 そんなの、あるわけねーじゃん。だって一番簡単なはずの『シャイン』ですらできないんだぜ?それなのに光の魔導士なんて・・・。
 俺はいつからかレイの気配を感じ取ることができるようになった。何故かは分からない。
 と、考え事をしてると携帯が鳴った。

――ピリリッピリリッ――

 この時間はどうせ遥香だろう?
 液晶を見るとやはり遥香だった。

――ピッ――

 「なんだ?」
 「あ、俊介。昼間の事なんだけど。」
 「ああ、俺もちょうどそれを考えてた。」
「私たち、ホントに光の魔導士になれるのかなあ。」
 「お前なら大丈夫だろ。俺は無理だがな。
 「えー!なんでそんなこと言うのー?」
 「俺はレイが感じれるだけであって、扱えるわけではないからな。」
 「特訓あるのみだよ!」
 「光の魔法なんて、覚える気ないけどな。」
 別に今の四属性の魔法だけでも不便はしていない。だったらこのままでいいじゃないか。
 「遥香、俺もう眠いから寝るわ。」
 「あ、うん、分かった。おやすみ俊介。」
 
――ピッ――

 電話を切った俺はそのままベッドに倒れこみ、深い微睡の中へ落ちて行った・・・。

To be continued
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2012-08-17(Fri)
 
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